製造向け多層成膜用装置
複数の材料の多層膜が成膜可能な固体ソース ECR プラズマ成膜装置。 ECR プラズマ源を2基搭載しており、複数の材料の多層成膜が可能、基板に対するプラズマダメージの少ない成膜が可能です。
固体ソースECR(Electron Cyclotron Resonance)プラズマ成膜装置は、低圧・高密度のECRプラズマ流と、プラズマ流の出口に配置した固体ソース(ターゲット)からのスパッタ粒子を直接基板上で反応させることにより、低温・低ダメージで高品質の薄膜を形成できます。AFTEX-6000シリーズは、ECRプラズマ源を2基搭載し、全自動搬送・成膜が可能な装置で、多層膜形成に適した装置構成となっています。
スパッタターゲットが製作可能なすべての固体材料を原料とすることができ、導入ガスとの組み合わせにより各種の酸化物、窒化物の形成、並びに多層化が可能です。例えば、固体ソースとしてSiを用いれば、SiO2、Si3N4、Si膜の単層、多層膜が形成可能です。
固体ソースと酸素、窒素ECRプラズマ流を直接反応させるため、CVDのような中間生成物を作ることがなく高屈折率制御が可能です。また、酸素と窒素を同時に流すことによって任意の屈折率を持つ膜を簡単につくることができます。
固体ソースと酸素、窒素等の大電流ECRプラズマとの反応により高速の成膜が可能です。
低エネルギ・大電流のイオンアシストで成膜するので、従来の成膜法に比較して、低温かつ低ダメージで高品質・高結晶性の薄膜形成ができます。また、基板および成長面の洗浄化が期待されます。
項目 | 仕様 |
---|---|
到達圧力 | 処理室:3×10-5Pa以下 ロードロック室:3×10-4Pa以下 |
真空排気系 | 成膜室:ターボ分子ポンプ 1000l/sec ロードロック室:ターボ分子ポンプ |
成膜室 | |
成膜室チャンバ | マイクロ波分岐結合型ECRイオン源:2式 |
基板ホルダ | 平板状ステップ回転 基板サイズ:max.3インチ |
基板加熱 | 最大400℃ |
基板位置 | ターゲット〜基板間距離:170mm |
LL室 | |
搬送方式 | トレー自動搬送、5枚一括処理 |
試料数 | LL室5トレーセット可能 |
ECRスバッタ源 | |
数量 | 2式 |
プラズマ源 | マイクロ波分岐結合型ECRプラズマ源 |
プラズマチャンバ | 内径φ150mm、水冷ジャケット構造 |
円筒ターゲット部 | 円筒型 内径φ100x巾40mm、 バッキングチューブ直接冷却方式 |
ガス導入系 | マスフローコントローラ:3系統 ガス種:アルゴン、酸素、窒素 |
操作 | |
排気 | 自動 |
基板搬送 | 自動 |
成膜 | 自動/手動(切り替え) |
成膜制御電源 | |
ECRイオン源用 | マイクロ波電源(2式):2.45GHz、1kW コイル電源(2式):DC1.5kW(2台) |
ECRスバッタ用 | ターゲット電源(2台):RF13.56MHz、1kW |
設置条件 | |
スペース | 3.5x3m(作業スペース含む) |
電力 | 3φ200V 75A、30A各1系統 |
冷却水 | 流量:20l/min 水圧:3〜4kg/㎠G |
重量 | 2000kg |